はなごろも
「制作 「おもいやり家」さん」

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木の図

「今日のはなごろも」には、デイサービスの様子が紹介されています。「裏はなごろも」には、介護、その他に関しての想いを書き連ねています。

介護は誰でも出来る仕事? PART2

前回の「裏はなごろも」で、「介護は誰にも出来る仕事?」と題し、私感を述べましたが、今回もその続きを考えたいと思います。                                 当施設、他施設と同様、ご多分に漏れず慢性の人材不足でハローワークに求人を掲載しています。今まで多くの方から応募をいただきました。弊社では、当デイサービスに興味を持っていただいた方に交通費をお支払いし、2時間程度、ご利用者様と交流いただき、応募された方に当施設を理解いただく機会を持つとともに、その方と同じ志を共有できそうかについて全職員で検討し、採用を決めるという方式をとっています。                                           この体験の後、必ず感想を伺うようにしていますが、体験された方の多くより「私が所属していた施設では『~さん』、『~様』と呼んでいたのに、なぜ、ここは違うのか?」との質問を多く受けます。私どものデイサービスでは、ご利用者様に、当地の親しみを込めた呼び方である「(名前に)~ちゃ」をつけた呼び方や「ニックネーム」でお声かけすることが多いためですが、この質問に対しては、私は必ず「なぜ、『さん』や『様』でなくてはならないの?」と問い返します。私の質問返しに対して、ほとんどの体験された方からは、「ご利用者様の人格を尊重するため」「講義でそのように呼ぶよう指導された」「上司に言われたから」との回答を受けます。                                     「ご利用者様の人格を尊重するため」、当然のことですが、とても大切なことです。でも、指示された、統一の呼称でお呼びすることが、本当にご利用者様の人格を尊ぶことになるのでしょうか。その呼び方が、場合により、「『介護を受ける人』と『介護をする人』との垣根」を作ることになってはいませんか。「スタッフがご利用者様を理解すること、スタッフ自身をご利用者様に理解してもらうこと」を妨げることになっていませんか。                                    ケアマネのように、ご利用者様の生活に真摯に向き合い、協議し、自己決定を導くような個別援助に関しては、職員とご利用者様との関係は、決して友達関係ではいけないと考えます。しかし、当デイサービスでは、「デイサービス利用時は、職員とご利用者様は、上下関係のない一つの家族の構成員」と考えています。そのため、ご利用者様と良好な人間関係を構築するために、職員がどのようにご利用者様に対してお声掛けするかは個々の職員の判断に任せています。「任せられる」のには、私は、すべての職員が、個々のご利用者様との「距離感を肌で感じ取り関わっている」と信じているからです。だからこそ、同じ「A利用者様」に対しても、ある職員は「さん」付けでお呼びし、ある職員は「~ちゃ」で、また、ある職員はニックネームでと、いろんな声かけが混在していますが、これこそが大切なことと考えています。                                         「ご利用者様はどのように呼ばれることが親しみを感じていただけるか」、「私は今、何を、どのようにすることが、ご利用者様にとってベストなのだろう」、「私と、このご利用者様との距離感はどれくらいなのだろう」等々を常に『考えて』ご利用者様に接することができること、これこそが『専門性』の第一歩ではないかと考えます。ましてや、「講師に言われたから」、「上司に言われたから」を理由としているのでは「考えることを放棄しているのでは」とさえ私は考えてしまいます。                                     「どうしてご利用者様は私服なのに、職員には制服が必要なのか」「どうして送迎車に施設名を大きく明記して走行しなければならないのだろう」、その他、今まで当たり前のことと思っていたことについて考えること、とても大切なことだと思いませんか。                                この業界、いろんな組織があります。属する組織の中で、自分の思ったことを主張したり、自分の思いのまま業務に携わることは大変困難で、時にチームワークを乱すことになります。ですが、口に出さなくても、また、行動に移さなくても、常に「考える姿勢」を持ちつづけることは、自分たちの専門性を高めることになるのではないでしょうか。                                                  次回、このテーマを、もう一回だけ続けさせてください。